住所  名古屋市西区那古野1−13−12
 電話番号  052−563−3323
 営業時間  11:00〜15:00 17:00〜23:00
 定休日  月曜日
 駐車場  なし
 
辛つけ麺(大盛り)+超激辛


程なくして運ばれてきたつけダレからは、僅かに豚臭さが漂っており、辛味と僅かな酸味を伴ったカイエンペッパーの風味が鼻を抜ける。そのまま口に運んでみると、“超激辛”というだけあって攻撃的な辛さが舌を襲う。辛くて食べられないという事はないが、引きの悪さがある。スープの濃度は、オープン当初よりも上がっており、舌と喉で感じる甘みと濃度感が、好印象。スープそのものの素材感はタレ味と辛さに隠れてしまっており、辛味からくる塩気と苦味が終始気になるものだった。中には、炙りチャーシューと焦げ目のついたメンマなどが入っているが、焦げ風味がスープに与える影響が大きいかな。一般的な麺?よりも短めな麺は、程よい弾力と喉越しを楽しめるもの。つけダレに潜らせてみると、ビジュアル的には麺とスープがしっかりと絡み合っているようにも見えるが、口にしてみると麺の風味が勝ってしまっており、相性はあまり良いようには思えなかった。途中で卓上のアイテムを使い、チューニングをしつつ、最後はポットに入った魚出汁の香りと味のギャップを楽しみながらサラッと完食…。

 
つけ麺


茶濁したつけダレからは、僅かな豚臭さと魚介の風味。スープをそのまま口にしてみれば“濃厚つけ麺”と書かれたのぼりとは裏腹に、かなりあっさりめ。濃口醤油を思わせるような強いタレ味と独特な甘味が支配的…とまでは言わないが、動物系の濃度と魚介の旨味がかなり大人しく塩分濃度が高め。始めの数口は、「おっ」と思わせるものがあるが、旨味が喉に留まらなく、何もなかったかのように胃に落ちていくような感がある。また、温度の低下と共に味がだれ、旨味が割れるような印象を強く受けた。関西方面から取り寄せているという極太麺は、スッと歯が入ってしまうような頼りなさがあり、ブチッとすぐに切れてしまうような食感。粉の風味もどうかな?茹で加減や締め方で印象も変わるかもしれないが、好みではなかった。つけダレの持ち上げもお世辞にも良いとは言えず、旨味の掴みもイマイチ。最近よく見かけるポットに入った割り出汁は「柚」と「和風かつおダシ」。そのまま飲むようなものじゃないかな。和風かつおダシは、ポットを振らずに注ぎいれたらお湯?と思ってしまうほどの薄さ。しっかりと振ってから口にしても繊細さや大胆さも感じられない…と言葉を濁したい。柚も卓上に置かれた数種類の味変えパーツを使えば当然変化も楽しめる…。味の組み立て方と味わいは、好きな部類だが細部までチューニングが施されてなく、どこかチグハグとした一杯。

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