麺家 喜多楽 

 住所  名古屋市中区橘1−28−6
 電話番号  052−332−5515
 営業時間  11:00〜14:00 18:00〜22:00
 土日祝  11:00〜14:30 17:30〜22:00
 定休日  月曜日
 駐車場  なし
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今昔支那そば 醤油 700円  今昔支那そば 塩 700円
今昔支那そば炙り肉入り 醤油 950円  今昔支那そば炙り肉入り 塩 950円
らぁ麺 醤油 650円  らぁ麺 塩 650円
特製らぁ麺 醤油 850円  特製らぁ麺 塩 850円
炙りちゃーあしゅう麺 醤油 900円  炙りちゃーあしゅう麺 塩 900円
純系名古屋コーチンのつけ麺並盛り 750円  にんにくと唐辛子の油そば 750円
             つけ麺 特製盛り 950円  麺大盛 120円
             つけ麺 肉盛り 1000円

 

味付煮玉子 100円  岩のり 100円
辛味ねぎ 150円  メンマ(大盛り) 200円

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特製らぁ麺 醤油


醤油はいつ食べたか覚えがないぐらいに久しぶり。曖昧な記憶では、醤油の風味がまるかったような気がしたけど、今は違うんだね。醤油の旨味を前面に出してキリッとカドを立たせた仕様。鶏の旨味や魚介の風味もカエシに負けないぐらいにパワフルで、バランスの良さがキラリと光るね。また、こってりとしていそうでコッテリではなく、あっさりでもない丁度良い濃度感が好印象。麺や具はどうだったかな?スープに埋もれちゃうと見た目で損をしちゃうよなぁ〜なんてイランお節介だよね。

 
味噌らぁ麺「HIDA」


味噌味一色になっていないところが凄いなぁ。しっかり鶏の旨味が楽しめるし、香りの良い味噌とのバランスが絶妙。辛味の使い方なんかも好みだな。

 
煮干し

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熟練された職人の技が成せる一杯。「煮干しのエグミが〜」とか「香りが〜」なんて安い言葉で語っちゃぁダメだよ…。自分もどう表現したら良いのかわからないけど、自信を持って言える事は「極上」爆発的に美味いよ、このスープは。2種類の油そばもシンプルだけど、しっかりウマシ。

 
味噌らぁめん『善光寺平』


「甘み」「塩気」「旨味」「脂」「香り」のバランスが絶妙。コレ、好きだなぁ。鶏も悪戯に濃くないし、味噌の風味もイイ感じ。シャキシャキのネギも美味しかったなぁ〜。

 
背脂煮干し中華そば


味の組み立てとか素材の使い方…あのお店と比べちゃうよね。カエシの風味が違うから全くの別物なんだけど、煮干しの風味やスープの質感、共にダンチだな。エグミを抑えて甘みと旨味をしっかり楽しめるスープは、思いのほか奥行き感があって、牽引力もあるね。あっさりとは言わないけど、飲み口は軽やか。流石だなぁーと感心する一杯だったよ。

 
らぁ麺 塩


飲み口スッキリ、あっさりスープ。旨味が柔らかく、重厚感があるのが特徴的。しっかりとした鶏の旨味と魚香油の相性が◎

 
柏そば ※ 期間数量限定


これ好き〜。ビジュアルもそうだけど、スープの味わいは、モロお正月。鶏肉いらないからお餅を入れて下さい!(笑)魚介の香りが凄くイイね!繊細だけど、遊び心?もある美味い一杯。あっ、麺が柔すぎるのがチョット残念だったかな。

 
今昔支那そば 塩

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イイ意味で味がはっきりとしているよね。塩らしい塩。スープ自体の素材感もしっかりしているし、旨味も濃厚。チャーシューは昔のタイプの方が良かったかな(汗)

 
今昔支那そば 醤油


最近では「なおじさん」でしかお会いすることができなかったけど、まさかコチラで会えるとは…なんか嬉しかったなぁ。ラーメンが輝いている(未加工)ように店主さんも凄く輝いていたよ。味にも現れてたしね。また、厨房に立っている日を狙って食べに行こ。

 
鶏と煮干の冷やしそば(具別皿)

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いやぁ〜これは美味いね!めちゃんこ好き。冷たすぎない絶妙な温度のスープは、優しさに満ち溢れた上品且つ、繊細な味わい。エグミを全く感じさせない煮干しのフレーバー感に鶏の旨味と甘み。後味に残る帆立独特の風味とカエシの効かせかた…全てがパーフェクトだね。具と麺は、どうだったかな?忘れてしまうぐらいに美味いスープだった。大満足。

 
煮干とトマトの冷やしそば & 純系名古屋コーチンのつけ麺(並盛り)

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煮干とトマトの冷やしそば 純系名古屋コーチンのつけ麺(並盛り)

照明に照らされたオリーブオイルがキラキラと輝きを放つ丼は、見た目にも涼しげだね。トッピング類の影響を受けていない部分のスープを口にしてみると、素材の旨味が優しく舌を包み込むような柔らかな味で、とてもアッサリ。煮干しがガツンと効いたタイプではないけど、旨味と甘味だけを抽出したような繊細な味わい。絶妙な塩加減も凄く好み。スープと麺の温度差、酸味と甘みで使い分けたトマト。全てが計算されているね。ただ、トマトがスープに馴染むと、カエシの風味が飲み込まれて、塩気がなくなるのが残念かな。続けて「鶏と煮干の冷やしそば」も食べたかったけど、2種類合わせて限定20杯だから…そこは、グッと我慢しないとね。また次回。二杯目は「純系名古屋コーチンのつけ麺」スープの質感や濃度感は凄く好みだったけど、ちょっとカエシが強くない?麺をどっぷりと潜らせちゃうとコップに何度も手が伸びそうな感じ。チュルモチの麺は良かったー。

 
今昔支那そば醤油


 
シビカラ味噌らぁ麺 ※期間限定


味噌の風味とラー油の辛味で、下地のスープの素材感を捉える事はできないけど、凄いコクと旨味。塩気を感じさせない、丸みのある味噌の味わいとキリッとしたラー油の刺激が心地良いなぁ。花椒による痺れ感はそれほど強くはないけど、しっかりと香りも楽しめた。突出感のない、バランスの取れた一杯ですね。ただ、麺とスープの相性が、イマイチかな。

 
コーチンのつけそば


如何にも、喜多楽さんらしいビジュアルですね。つけダレから漂う、甘みを帯びた鶏の風味にスープを口にする前から期待が高まる。そのまま飲んでみると、若干塩気が強いかな?とも思ったけど、つけ麺ならこれぐらいがちょうど良いのかも。透き通ったスープではないけど、清湯?でこれだけ強く鶏の味が出ているものは、他所でいただいた記憶がない。スープが熱々で、始めのうちは魚介の風味を捉え辛いけど、温度が低下すると共に味わいが鮮明に。濃厚なのに飲み口が軽やかで、口内で弾けるかのような素材感がなんとも心地良く、自然と笑みがこぼれた。麺は、もっちり。意図的に人肌ぐらいの温度にしてあるのかな?つけダレとの相性は申し分なく、あっという間になくなってしまった。トッピング類は、つけダレの美味さに夢中になっていてあまり印象に残っていないなぁ。最後は、スープ割りをして綺麗に完食。何回でも食べたいと思わせる満足度の非常に高い一杯だった。

 
味噌らぁ麺 江戸甘style+味付煮玉子


POPに書かれている通り、塩分控えめで食べやすく、味噌の旨味やコクはしっかり。でもなんだろう?普通に美味しいんだけど…喜多楽さんらしくない味だなぁというのが正直な感想。あと、麺に味があまり乗らないのが残念かな。以前のバージョンの方が好き。

 
〜油そば Death 涅槃 Version〜


音楽・ファッション・名古屋文化をコンセプトに、音源付きのフリーペーパーがこの地方を中心に配布されます。今回、ご縁があり「ぐるめ特集」のページを担当させていただく事になりました。街やお店で冊子を見かけたら、サラッと読んでやって下さい(汗)特に限定数とかもないので、汗を掻きたい方は是非。両店とも辛口仕様ですが、悶絶するような刺激もないので辛いものが苦手な人でも大丈夫だと思いますよ。

 
トマトとチーズの冷やしラーメン


“お箸 DE パスタ”フォークとタバスコを下さいと言いたくなるような、イタリアンテイスト。ラーメンの要素を見つけ出すのは困難だけど、面白いですね。

 
にんにくと唐辛子の油そば


麺の隙間から顔を覗かせる真っ赤のスープに思わず息を飲む。満遍なく掻き混ぜて麺を啜ってみれば、思いのほか辛さは控えめ。素材感云々は捉える事はできないが、唐辛子のピリッとした刺激に後から、スープのものだと思われる甘味を感じる事ができる。ネーミングにある“にんにく”はおとなしく、控えめな香りと食感を楽しめる。また、香味油に含まれるナッツのおかげで、部分的に“汁ナシ担々麺”のような味わいに感じるあたりが面白い。しっかりと美味しい一杯だけど、味が単調なせいか途中で味を変えるパーツが欲しくなった。

 
鶏そば


シンプルな顔立ちをした丼からは、思わず笑みがこぼれるような鶏の甘い香り。スープを啜れば、意外と脂が多いこともあり、ややドッシリとした口当たり。しっかりと抽出された鶏のソフトな旨味が舌をそっと包み込むような感覚がなんとも心地良い。他の食材の旨味も“甘味”や“苦味”として捉える事ができるが、過剰とまでは言わないけど、旨味が強すぎかな。又、タレ味もやや主張していることもあり、きもち塩分が気になる。魚粉が練りこまれた麺は二層。勝手に想像していたよりも風味は強くはないが、咀嚼した時にねっとりと、口内に纏わり付くかのような感覚は好きになれないな。スープとの相性も正直…微妙。飾られた各トッピング類は、素材の旨味を活かした逸品。スープの仕立ても含め、お店のカラーが出ていたけど、個性の強い麺は苦手だった。

 
つけ麺(新味)+味付煮玉子


つけダレは、腹にドッシリとくるような濃度感はないが、鶏のコクや魚介の心地良い風味は、好みのもの。ただ、中に入ったチャーシュー所以の生姜風味とタレ味の塩分、それに素材以外の強い旨味が気になるかな。純白のシルキー感の強い麺は、うどんですね。つけダレとの相性はどうかな?旨味がツルツルの麺肌を滑ってしまい、旨味の乗りがイマイチのような。以前、提供されていたあっさりタイプのものとは、毛色の全く違う躍動感のある仕立てでありながらも、お店の色の出た一杯だったが、なにかバランスが悪いように思えた。

 
ウルトラカレーラーメン


美味しいオーラが漂うビジュアルは、店主のDNAを受け継いでる感がありますね。コクのあるカレースープや手間のかかった鶏チャーシューも美味。もう少し、スパイス感が前に出て、スープに含まれる玉葱の苦味が抑えられるとより好みかな。美味しかったですよ。ごちそうさま。

 
豚と煮干しの中華そば 〜ノスタルジックラーメン〜


香り立つ風味は、“今昔支那そば醤油”に通ずるものがあり、スープを口に含めば風味豊かな醤油の風味とコクが口内を満たす。スープに浮く油と背脂は、やや多めだが口当たりはアッサリ。エグミを感じさせない煮干しの旨味と甘味が何とも心地良く感じられ、当然だが今時の濃い豚骨とは違った、柔らかな豚の旨味も堪能できた。厚みという部分では、物足りなさを感じるが、“味が明瞭”で輪郭がはっきりとしており、“旨み”“風味”“コク”は、他のメニューに勝るとも劣らないスープだと思う。又、余分な物を取り除いた“引き算の美学”の真髄を垣間見る事ができた。フレッシュ感のあるネギや繊維を断ち切る時に感じるザクッとした食感のメンマは好印象だったが、シンプルなこのスープの中では、やや味の強いチャーシューは存在感を主張しすぎかな。色白の麺は、程よい茹で加減で、サクッとした食感。スープの持ち上げも上々で、スルスルと腹に納まっていった。後半、麺の風味が強くスープに移り、飲み干す事はしなかったが、しっかりと満足のできる一杯だった。

 
ラテン系台湾


鶏ミンチを中心に、ルッコラの緑や散りばめられたドライトマトの赤が真っ白なキャンバスの上でとても映えてみえる。先ずは、透明感のあるスープに浮く照柿色の香味油をそっとレンゲで掬い、口にしてみる。咽返るような事はないが、喉にチクッと突き刺さるような辛味があり、後味に独特な甘味が残るのが特徴的だろうか?スープは、香味油のキリリとした辛さや、個性の強いバジルの風味に負ける事のない、旨味と甘味が強いもの。このお店の生命線でもある、和風出汁と鶏の旨味を舌と脳でしっかりと楽しめるのが嬉しい。食べ進むにつれて、ドライトマトの酸味と甘味がスープに浸透し、ピリ辛台湾仕立てからイタリアン風味に変化していくのが実に面白い。又、ドライニンニクはスープに与える影響は少ないが、カリッとした食感が良いアクセントになっていた。変化に富んだ一杯でありながらも、“店のカラー”をしっかりと残しているあたりは流石。実に満足度が高い。

 
鶏と魚介の冷しそば 〜kake style〜


キラキラと輝きを放つスープを口に含めば、上品ながらも口内で弾ける旨味に一口で昇天。あまりの美味しさに、何度も何度もスープを口に運び、麺が干上がったのは事実。柔らかい鶏の旨味に素材感と積層感のある魚介出汁…後味に残る貝類の旨味…ほんのりとした醤油の風味が顔を覗かせるタレ味とスープの相性も抜群。


トッピング類をスープの中に入れるなんて事は私にはできない。素材の旨味を活かした具をひとつひとつ楽しみながら一気に完食。コレは美味い。大満足。


あまりの美味しさにもう一杯。「鶏と魚介の冷しそば 〜kake style〜 ネギ抜き」今度は麺を一気食い。両手で丼を持ち、スープの味を思う存分楽しんだ。本気で三杯目をオーダしようと思った痛い自分…

 
鶏と魚介のつけそば&味付煮玉子 ※ 期間限定


“ラーメン・クォリティ・プロジェクト”…正直興味はないが、特殊な形状の麺は気になる。肌に溝の入った麺の切り口はH型。先ずは、つけダレに潜らせずにそのままいただく。体験した事のない独特な食感と舌触りが面白いものだが、麺としてのクオリティーはどうかな。何かを得るために何かを失う…上質な粉を使い、いろいろと工夫をしているようだが、茹で上がりの形に拘りすぎていて風味・コシ・耐久性に劣っていると思うのは私だけだろうか?どことなくラーメンの麺らしくなく、パスタのような感もある。


所々泡立つ、つけダレの味わいは濃厚だけど口当たりはアッサリ。しっかりと抽出された鶏の旨味と厚みのある魚介の風味がとても気持ちが良い。ピリッとした辛味がスープの甘味を引き立てており、このお店らしい積層感溢れるバランスのとれたスープだ。タレ味には奥行き感があるが、やや醤油が立っており塩分濃度は高め。麺を潜らせて食べればそれほど気にはならないが、この麺との相性はお世辞にも良いとは言えない。

 
味噌らぁ麺&味付煮玉子(half&half) ※ 期間限定


濃い色をしたスープに鮮やかなコーンの黄色とネギの緑が鮮やかに目に映る。目の前に置かれた真っ白な丼からは、多めの香味油が蓋をしている事もあり、味噌の風味が強くは漂ってはいない。レンゲを差し入れてみると、甘いコーンの香りと共に柔らかみのある、このお店特有のとても良い味噌の香りが鼻を抜ける。スープを口にしてみると、火傷をしてしまいそうな程に熱々。奥行き間のある味噌のコクと共にスパイシー感のある“ど・みそ”の風味がピリリと舌を刺激し、香りこそ立ってはいないが、後味に残る和風出汁の旨味とコクが印象的。動物系の旨味もしっかりとしており、舌を包み込むような甘味とスパイシー感がバランス良く折り重なった旨いスープだ。食べ進むにつれて、コーンの甘さがスープに移り、“ど・みそ”のスパイシー感が薄れて行くのは計算されているのだろうか?味噌にコーンの組み合わせは、あまり好きではないが、このスープには欠かせない存在なのかもしれない。麺は、もっちりとしておりスープの持ち上げも良く、シャキシャキのモヤシとのコントラストが面白い。気が付けば両手で丼を持ち、一滴残らずスープを飲み干していた。なかなか満足度の高い一杯だ。

 
PS味噌リアン ※ 期間限定


真っ白な丼に色鮮やかな具が飾られ、見た目からして美味しさが伝わってくる。スープからは、チーズ特有の発酵した良い香りが漂っている。口にしてみると、始めに感じるのは芳醇なチーズの風味。その後を追うかのようにまったりとした生クリームのコクが口内を満たす。まろやから乳製品の味わいを数秒楽しんだ後に、スパイシー感の強い味噌の風味がジワジワと舌を刺激し始める。何度もスープを口に運ぶにつれ、やや癖のある味噌の風味に舌が慣れ、味噌ダレとチーズが混じりあった個性溢れる味を楽しむ事ができる。下地のスープの旨味は正直捉え辛いが、厚みや濃度感はしっかりとしており、積層感のある旨味を堪能できる。麺は、フィットチーネのような太平打ち。以前提供されていた“鶏ポタージュのフィレンツェ風”に使用されていた物の低加水バージョンだろうか?プチプチと切れそうで切れない食感に違和感を少し覚えたが、スープとの相性は上々だ。トッピング類の中で一際目を惹くのは、バケット。肌が柔らかい事もあり放置しておけば、スープを吸い上げてくれるが、ハードタイプの物で食べてもみたい…。全体の印象としては、特徴のある味噌ダレを活かしたイタリアン仕立てで女性受けしそうな一杯だが、私は好き。行儀が悪いけど残ったスープにご飯を入れてリゾット風にしてサラッと完食。

 
鶏ポタージュのフィレンツェ風 ※ 超らーめんナビ限定


純白の丼に注がれた乳白色のスープに添えられたトッピング類は、生ハム・ルッコラ・アスパラ・モッツァレラチーズ。美しいビジュアルは、まるでイタリアン。見る見るうちに膜の張るスープをレンゲで掬い、口に運んでみると口当たりはとてもマイルド。唇がべたつくような濃厚な鶏の旨味と共に、柔らか味のあるクリーミーな生クリームのコクが口いっぱいに広がる。タレ味は、数種類の貝類を使うようだが、言われてみれば、嗚呼なるほど・・・と思える、深みのある風味があるし、スープの旨味を底の方からしっかりと支えている。別皿のホールトマトは、一手間かけているようで、半分ほど途中で加えてみると、まるでスープパスタのように変化するのが面白いし、トッピング類もスープによく合っている。フェットチーネのような幅広麺は、独特な食感があり、スープの持ち上げも申し分のないものだが、個性が強いだけにこのスープの中では少し浮いてしまっているようにも思えた。最後は、チーズが散らされたライスに残ったスープとホールトマトを入れリゾット風にして完食。スープと麺の相性に少し違和感を覚えたが、しっかりと旨い事には変わりはないし、店主の引き出しの多さに驚かされる一杯だった。

 
全粒粉のざる中華


冷たいつけダレをそのまま口にしてみると、シンプルながらも驚くほどの厚みを感じる。始めの数口こそ醤油ダレのカドを感じるが、口内に広がるふくよかな香りや甘味、それに積層感溢れる出汁感に思わず頬が緩む。冷たいながらも動物系の甘味やコクもしっかりと舌にのり、和を前面に押し出した仕立てに日本人に生まれて良かったと心から思わせる美味さだ。全粒粉の中太麺は、程よく締められており食感は上々。香りは思いのほか強くはないが、つけダレに潜らせた時のツルッとした喉越しや蕎麦を思わせるような清涼感が実に心地良い。これは美味い。
Simple is best

 
今昔支那そば醤油&味付煮玉子


今昔支那そば醤油&味付煮玉子生姜の風味が効いたチー油が麺に持ち上げられ素のスープの顔が現れ始める瞬間が好き…醤油のコクや奥行き感を前面に出しているにも関わらず出汁の風味を堪能できるのは好印象。でも感動したあの時の“味”とは旨味の弾け感や上品さ…何かが違うかな。

 
追い煮干しの中華そば


カウンターに置かれた丼からは、強すぎない甘みを帯びた煮干しの風味と共に、今昔支那そばと同じ醤油のとても良い香りが漂っている。ややざらついた感のあるスープを口に含んでみると、コクのある醤油の旨味とややエグミを感じる煮干しの風味が口内を満たし、ジワジワと込み上げてくる動物系の甘みがなんとも気持ちが良い。香味油の風味もスープの旨味や魚感を邪魔する事なく、柔らか味のある風味とコクをスープに与えている。飲み口がとても良く、後味もスッキリとしており、このお店らしい旨いスープだ。サクッと歯切れの良い麺や、香ばしく焼かれたチャーシューやネギもスープとの一体感があり、相性も上々。スープが冷めてくると、塩気が強くなったり魚のエグミがキツクなる一杯は少なくはないが、このスープは、中盤から後半にかけて魚の甘みが増し、食べ始めと終りでは違った顔をみせるあたりが面白い。スープを一滴も残さず綺麗に完食。しっかりと満足のできる一杯だ。

 
今昔支那そば醤油&味付煮玉子


やや多めの油が浮く丼からは、はっきりとした醤油の香りと共に、生姜の風味が漂っている。スープを口にすると出汁の旨味よりも先にコクのある醤油の風味が口の中に広がり、その後からジワジワと魚介の風味や動物系の旨味が込み上げてくる。タレ味は、カドのないまろやかな旨味に、どこまでも伸びる深みのあるコクが舌に訴えかけてくるものがあり、柔らか味のある醤油感がなんとも気持ちが良い。出汁の香りは、油や生姜の風味に押され気味だが、旨味はしっかりとしており、横へ広がる風味と縦に伸びる旨味が層の厚さを感じさせ、舌を包み込むような優しさに溢れた出汁感は、かなり好みだ。動物系の旨味も、強すぎず弱すぎず、芯の太い旨味を堪能する事ができるし、和風出汁やタレとのバランスも申し分のないものだ。スープに浮く油は、意外と多めだが、すっきりとした飲み口とあっさりとした後味が印象的で、ひと口ひと口じっくりと味わいながら飲みたくなるような、奥行きのある味わい深いスープだ。硬めに茹で上げられた麺は、サクッとした歯ざわりとモチッとした食感が特徴的で、風味もとても良いもの。麺の風味がスープに移ることもなく、食感・風味、共に好みだ。トッピングのチャーシューやメンマは、スープの味を濁らせない良い味が染みており、素材そのものの旨味を活かした仕立てになっている。ファーストインプレッションもさることながら、食べ終えた時の満足感と店を後にした時の余韻が、旨さを物語っている。実に満足度が高く、近くに店があれば間違いなく通い詰めているだろう。

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