住所  豊田市松ヶ枝町2−21−2
 電話番号  0565−42−2567
 営業時間  11:30〜14:30 17:30〜22:30
 定休日  月曜日
 駐車場  完備
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クリスマス的な一杯 ※クリスマス限定 12月23日〜12月25日


素のスープを一口飲んで、脳裏に過ぎった味は、あっさりめの「す・が・き・や」。このお店らしい、和風出汁と鶏スープを合わせ、胡椒をキリッと効かせたもの。トッピングは、梅のソースに二種類のトマト。それに、芽キャベツ。画像ではわからないけど、手羽元も。スープにかけられた白いソースが、「クリスマスクイズ」かな(汗)これがわかったら、凄いかも。馬鹿舌満的回答は、「豆乳」「ジャガイモ」「生クリーム」。ひとつぐらいは当たっていてほしいなぁ。今までに味わった事のないような面白い一杯で、食べていて楽しかったですよ。

 
汁なし魚貝ラーメン 小盛

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写真1 写真2 写真3   ※ クリスマス&年末年始の限定

汁有りよりも、魚介ペーストの風味を楽しめるけど、いくつかのパーツが合っていないような。

 
手羽先と辛味大根のみぞれ麺  ※12/3(土)12/4(日)のみ限定


二日間だけのスポット品だから、感想は簡潔に。辛味大根の「旨味」「甘み」「辛味」それに、爽快な柑橘オイルとの相性が抜群。キリッとした胡椒の風味も良い感じ。スープ自体の素材感は、捉え辛いけど“らしさ”を垣間見る事ができた。甘辛く煮込まれた、手羽先は、トロトロ。お酒と一緒に食べたら最高だろうね。ビジュアルに反して、かなり刺激的な一杯だったけど、ゲリラ的でも良いから、また提供してほしいなぁ。

 
魚介ペースト系Ver.5 魚貝ラーメン

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写真1 写真2 写真3

今回は、牡蠣と鯵を使った一杯。魚介ペースト系シリーズの中で、スープとペーストが、一番馴染んでいるんじゃないかな、これ。あの独特なザラザラ感もないしね。魚の香りに誘われて、スープを口にしてみると、今までに味わった事のない、個性溢れるもの。一瞬、舌先に苦味が走るけど、旨味の層の厚さときたらもう。見ためは、アッサリとしていそうだけど、思いのほかオイリー。どっしりとした、やや重めのスープだけど、最後の一滴まで飲み干せるパワーがあり、ピリ辛仕立ての海苔も良い仕事をしていた。スープに少し、甘みが足りないかな?とも思ったけど、食べていて凄く楽しく、ワクワク感があった。

 
魚介ペースト系Ver.3.3「シャケジロー」

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写真1 写真2 写真3

スープのイメージは、シャケチャンポンと豚骨シャケバターを足して2で割ったような感じかな?旨味の強いスープは、しっかりと美味いけど、野菜が合わないな。ほぐしたピリカラのシャケは美味。スープ全体に味が浸透しないから、レンゲの中で少しずつ馴染ませた方が面白いかな。飲み口が意外と軽いから、サラッと食べられたけど、食後にドーンと腹にくるね。

 
まぐろトマトのつけ麺


店主ブログにあったアレ。トマト+マグロ+柑橘オイル。なんか、フルーティー。

 
魚介ペースト系Ver.4 「まぐろ担々麺」 汁アリ

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写真1 写真2 写真3

前回食べたものとは別物。自分基準で「あっさり」と「こってり」の中間かな。密度の濃い旨味が良い感じ。とろみも増していたから、麺との相性も凄く良く感じた。漂う香りと旨味のギャップが面白く、食べていて楽しかった。良いね、コレ。

 
魚介ペースト系Ver.4 「まぐろ担々麺」 汁ナシ&汁アリ

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汁ナシ 1 汁ナシ 2 汁アリ 1 汁アリ 2

先ずは汁ナシから。胡麻を使っていないのに、担々麺っぽいから面白いなぁ。ラー油と山椒の香りで、魚介の香りは立っていないけど、麺に絡んだペーストを口にすれば、魚感はしっかり。ラー油漬けのマグロの身やミンチは、しっかりとした味付けで、ご飯がほしくなるようなもの。ラー油の辛さは、ほどほど。もう少し辛くても良いかな。全体的に「味」が強いから、後半ちょっと食べ飽きる感があったかな。汁アリは、思いのほかアッサリ。出汁が多いのかな?旨味は強いけど、マグロペーストの存在感は、弱め。柑橘系の食材を使ってないのに、それっぽい風味がするのはなんでだろう。味は好きなんだけど、何かひと味もふた味も足りないような気がするな。

 
魚介ペースト系Ver.3.1 シャケチャンポンメン ※10月30日のみの限定


スープと麺の相性がイマイチだったけど、野菜の火の通り方、味と脂のまわり具合が凄く好み。スープは、鶏白湯にシャケペースト、それに和風出汁も入れているのかな?シャケの風味は大人しいけど、確かな存在感があり、野菜の甘みもしっかりと移っていた。また、僅かに感じるバターのコクと香りが良い感じで、卓上の胡椒が良く合った。一日限りの限定なんて勿体無いなぁ…また食べたい!

 
魚介ペースト系Ver.2「ブリそば」 トッピング増し・大盛り(ハーフ&ハーフ)

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写真1 写真2 写真3 山六だし巻き玉子 煮込!豚軟骨 ハマチのアラ煮

前回、“味”が強くて魚以外の素材感を捉え辛かったけど、今回は良い感じ。細麺は、麺の味がわからまいぐらいにスープを持ち上げ、太麺は、食感と麺自体の風味が少しがんばりすぎていたような…。大盛りにした事もあってか、ドロドロのスープを飲みながら麺を食べていたら、汁気がなくなりそうだった。次、食べる機会があったら、ネギとラー油おろしを増してみよ。

 
魚介ペースト系Ver.2「ブリそば」 & Fish Paste Limited Edition豚骨シャケバター Dip Soap Noodl


先ずは「ブリそば」から。「ぶり大根」をモチーフにしているのかな?使われている食材やトッピング類から、そんな感じが。スープからは、それほど香りは立っていないけど、魚の旨味と甘みはかなり強め。血合いなのかな?独特な風味と生姜っぽい香りがあるのが特徴的。ジャガイモなどのベジポタ食材も使われているようだけど、“味”が強めのせいか、ちょっと分かりづらいかも。トッピングに使われている「大根の甘酢」と「ラー油おろし」は、とても重要なパーツ。このアイテムがなかったら濃厚なスープを最後まで飽きずに飲み干す事ができなかったと思う。また、どのメニューよりも葱とスープの相性が抜群に良かった。ただ、チャーシューとメンマは、この丼の中で浮いちゃっているように感じた。他所では味わえない個性溢れる一杯で、食べていて凄く楽しかったけど、ちょっと味が強すぎかな。

 
つけ麺 白 大盛り


 
青汁ラーメン


店主ブログに書いてあったアレ。どれだけ不味いのかワクワクしていたけど、至って普通。青汁の風味に出汁が全然負けてなかったですよ。

 
魚介ペースト系つけ麺「鯖味噌煮」大盛り+追い玉子飯


店主blogやPOPにも書かれているけど、従来のつけ麺とは異なった仕立て。ミキシングした鯖の味噌煮が味の軸に。スープの味わいは、ネーミング通り“鯖の味噌煮”。程よい酸味と生姜の風味がコッテリとしたスープを飲みやすくしていて、後味はさっぱりとしている。ペーストは、お店で使われるている白湯と和風出汁で伸ばしているらしい。奥行き感とコクはあるけど、素材感は捉えられないかな。癖のある風味と舌触りが食べ手を選びそうだけど好きだなぁこれ。平打ちの太麺は、ビロビロ。ツルンとした麺肌やモッチリとした食感は好印象。ただ、箸で掴みにくく、つけダレに運ぶ作業がやや困難。スープの持ち上げは悪くはないかな。最後は、オプションの追い玉子飯に残ったスープを入れて綺麗に完食。大満足とは言えないけど、最後までしっかりと楽しめる一杯。

 
ゴマトマトチリコンカン+追い玉子めし


 
蟹白湯つけ麺 ※7月16日(土)のみ限定20食


宣伝満乙。16日のみのゲリラメニュー。良い意味で店主アホだね(笑)イカレテル。

 
冷しつゆそば(宗田鰹編)


軽やかな飲み口や出汁の効かせ方は凄く好みだけど、意図的に強くしているというカエシのキツさが好みじゃないなぁ。紫葉漬けが良いアクセントになっていたけど、中に入っていた生姜が実は苦手。紫葉漬けと一緒にスープを口にすると、なんだか苦々しく感じるのは気のせいかな?“なな家テイスト”な一杯なんだけど、バランスがちょっと…

 
梅乃七二郎 ヌル (野菜マシマシ・唐揚げマシマシ・アブラMAX・ニンニクマシ)


「ひやあつ」…これ、ダメでしょ?(汗)メチャクチャ食べやすいから、この量でもスルッと入っちゃう。「ヌル」なら、変な人のコレよりも食べられる気がする。たぶん。時間はかかるけどねw

 
冷つけ麺 二種の汁(中盛)+豚倍マシ


これからの熱い季節には打ってつけの一杯ですね。どこにでもありそうな“めんつゆ”じゃん、なんて言う人がいるかもしれないけど、塩・醤油共に、和風出汁を効かせたお店のカラーを出したもの。双方とも、若干カエシが強いようにも思えたけど、麺を潜らせるとちょうど良い感じ。この店初?となる全粒粉麺は、食感が良く、風味も上々。少し出汁がかけられていたのかな?最後までダマになる事もなく、食べやすかった。味変えアイテムは2種。味が激変するから、少しずつ入れた方が良さそう。最後は、醤油に和出汁を入れてもらい綺麗に飲み干して完食。あっ、冷たいスープにおぼろ昆布は、個人的にナシかな。

 
Walkarに捧げるブーケ ※ 6月7日(火)〜6月30(木) 昼・夜、各20食限定


穏やかな旨味に包まれたスープは、素材感が鮮明でありながらも繊細。後味に残る生姜の風味が特徴的かな。淡い緑色の香味油をそっと掬って口にしてみると、爽やかな大葉の香りが。スープと合わさっても、邪魔になることもなく、出汁の旨味を引き立てていますね。イクラの塩気と出汁の甘みがまたイイ感じに調和していたなぁ。細部の質感までこだわり、全て計算しつくされたかのような味わいに思わず笑みが。いやぁ美味いわコレ。

※2種類のつけダレと薬味で頂く、日本人の琴線に触れるような「冷やしつけ麺」が某メディア絡みで、近々メニューに加わるみたい。                     クリック→ 

 
鮎そば


上品すぎて、何コレ?なんて思う人がいるかもしれないけど、この出汁感めちゃくちゃ好み。麺いらない…スープだけ飲み続けたいと思ったことは内緒。スープを一口飲んだ瞬間に、ライスにかけたいと思い迷わず追加オーダー。思った通り、凄く合う。自家製出汁巻きも良いね。山六の“かけ”みたいな奥行き感はないけど、鮎魚醤がイイ仕事してるなぁ。うまい。

 
超特別なラーメン 「川の魚」


自家製の鮎焼き干しや鮎魚醤、それにプレミアム感のある鶏などを惜しげもなく使った、一杯。もしPOPや情報がなかったら、アマゴやイワナなどの川魚の存在に気づかないかも。魚介の香りは思いのほか強くはないけど、旨味はしっかり。奥行き感と厚みがあるけど、鶏に少し押され気味だったかな。鶏の旨味は、濃厚。甘み、旨味共にしっかりとしていて凄く良かった。表面に浮く油は、スイカを使ったものみたい。甘味として捉える事はできたけど、素材感は正直わからないや。トッピングの鮎の甘露煮は、とても柔らかく美味。鶏肉は、筋肉質な食感で、肉味が濃いもの。花わさびや蓮根は、香りが良くアクセントに。麺は、柔らかめの食感。スープとの相性は、悪くはなかったけど、コンディションがあまり良くなかったのか、苦手な香りがしたのが残念だった。Anniversaryメニューという事で、普段(普通)使わないような食材でここまで仕上げるのは、凄いと思った。ウエイティング客がでたほどの盛況ぶりで、殆どの人がこのメニューを食べていましたよ。3周年記念メニューも楽しみ。ごちそうさま。

 
スパイラルラーメンw (デラックス) あんかけ ひやあつ(無料トッピング ニンニク/アブラ)


スパイラルシリーズも三部作目。なんだか、ビジュアルが凄い事に。熱々の餡かけスープと冷たい麺、所謂“ひやあつ”って言うやつですね。POPにも書かれているけど、ヌルめ設定。餡のおかげでスープの保温効果があり、最後まで冷たくならないのが特徴的。甘酸っぱい餡は、下地のスープの素材感がちょっと判りにくいけど、ピリッとした辛味と動物系の旨味が程好く舌にのり、マッタリとした味わい。背脂の甘みやスープのコクから“お店のカラー”も垣間見る事もでき、なんとも面白い仕立て。芸術的にに盛り付けられたトッピング類は、画像の通り。揚げたて熱々で、ご飯が欲しくなるアイテムばかり。見た目以上にボリュームがあるから、大盛りは破壊力があるだろうなぁ。

 
“本日のやっつけランチ”って言えば作ってもらえますよ。 ※時価


店主ブログにあった一杯。米は、必須アイテムですね。食べ始めて五分後には、ライスをオーダ。レアチャーシュー・鰯フライ・唐揚げ・カツ・肉団子・厚切りチャーシューete...ソレ系の増し増しよりも凄い破壊力。揚げ物はキツイや。ガッツリ食べたい人は是非。

  
スパイラルラーメンw


 
桜鯛の油そば+割り出汁 ※ 3月20日までの限定


油そばと言っても、麺の下には多めのスープが注がれている。トッピング類と麺を掻き分け、スープのみを飲んでみると、淡いタレ味と共に、鶏白湯スープの旨味と和風出汁の風味が口内を満たす。濃厚な鶏の旨味に魚介スープを加える事により、口当たりを柔らかくしているのかな?とても飲み口が軽やかで、弾けるかのような旨味を堪能する事ができた。一通り、トッピング類の味を確め、今回は、早い段階で割り出汁を全部注ぎいれてみた。鶏白湯+和風出汁+鯛出汁…口内を駆け巡る旨味の波状攻撃に思わずニンマリ。気が付けば、一滴残らずスープを飲み干してした。良い意味で「ここのオッサン頭おかしいんちゃう?」と思った事は内緒。記憶に残る逸品ですね、コレは。

 
桜鯛の油そば+オプションの割り出し汁&チョイ飯 ※ 3月20日までの限定


真っ白なキャンバスに描かれた、優しい配色のパステルカラーが春の訪れを感じさせますね。主役は“鯛を使った香味油”と“自家製の鯛でんぶ”かな。満遍なく掻き混ぜずに、各食材と麺のマッチングを楽しみながら食べた方が良さそう。甘みのあるタレ味と桜の塩漬けの相性なんかも良かったなぁ。

〆は、柚子の風味が爽やかに香る、鯛出汁をご飯に注ぎ入れ、残しておいた“桜の塩漬け”をのせてみる。アオサから染み出た磯の香りと鯛の風味が心地良いですね。油そばの残ったタレを少量入れても面白かった。出汁の中に入った柚子皮は…別皿が良いなぁ。

 
裏そば ※期間限定不定期提供


香りは豚。旨味は鶏。今までのスープとは毛色が違うけど、“なな家さん”の味がしますね。背脂が多めに浮き沈みしているけど、重たさやくどさはなく、濃厚だけど飲み口が軽やか。カエシの効かせかたなんかは凄く好みだなぁ。ただ、濃厚なだけに、中盤から味がダレてしまうのが残念かな。トッピングは、炙りチャーシューとメンマ、それにネギ。麺は、やや細め。コンディションが良くないのかな?気になる臭気が…。スープとの相性は悪くはなかったですよ。しっかりと満足のできる一杯だったけど、何か、もうひと味欲しいなぁ。

 
小女子と若布の柚子ポン汁そば ※数量限定


☆告知☆
一足お先にいただいてきました。パクリ サーセンw
明日からの提供です。イメージとしては“玉子と柚子の爽快!辛麺”から玉子を抜いたような一杯かな。柚子の風味や辛味が強めだけど、出汁の存在感はしっかり。カブのおろしを混ぜると全く違う味わいに。汁なしより好み。

 
新物!小女子と若布の汁なし蕪そば ※数量限定


ビジュアルはアレだけど、お店のカラーが出た一杯ですね。麺を持ち上げてみるとフワッと香る魚介とタレの風味。もっちりとした麺に絡む少量のスープには、背脂と蕪をおろしたモノが入っていて、どことなく“カブのおろし汁”のよう。味わいは“和”を感じさせるもので、脂が多い割りには口当たりが柔らかく、あっさり。トッピングの小女子・ライム・カブおろし、この三種を合わせれば美味しくない訳がないですよね。POPに書かれていたけど“麺と小女子が合わさった違和感”…。少し躊躇しながら口にしてみたけど、なんの違和感もなく、啜る事ができた。“食べる場所”“具材の組み合わせ”により全く違った表情をみせたり、食感のコントラストなんかも面白かったなぁ。

 
超辛・ラー醤麺+七二郎 ※メニューにはないけど、作ってくれますよ


この二杯を合体させたら…。背脂の甘さが辛味のカドを和らげ、爽やかな辛さが心地良いですね。スープは、七二郎の個性をしっかりと残していて、ただ辛いだけの一杯じゃないのが面白い。次の日の朝の事が心配で、スープを飲み干したりはしなかったけど、食べていて楽しかった。ただ、麺が合ってなかったかな…

 
湯麺「生姜味噌」


店主ブログに書かれているとおり、体が温まりますね。生姜が主役の一杯だけど、味噌の風味とコクが良い感じ。下地のスープの素材感を捉える事は困難だけど、ラー油のキリッとした辛味と生姜の爽やかさと辛味が食欲を掻き立てる。平打ちの麺は、麺肌が滑らか。スープを持ち上げるというより、ダシを吸うような感じがあり、相性も上々。たっぷりのトッピング類は、どれも素材の旨味を活かした仕立てになっていて、特に良い味の染みた椎茸が良かった。お餅も入っていたけど、後から腹にくるね。店を後にすると、火照った身体に吹く寒風が心地良かった。面白い一杯だったけど…一回で良いかな。

 
寅の〆そば


一口スープを飲んで、脳裏を過ぎったのは“この一杯”。Anniversaryメニューの時よりも増して、繊細でマニアックですね。動物系の旨味は、魚介出汁の影に隠れてしまっていたけど、鮮魚系独特の風味と、厚みと膨らみのある旨味に思わず笑みがこぼれた。山六スープを使ったという、ダシ巻き玉子や自家製のニシンの昆布巻きも凄く良かった。麺のコンディションがあまり良くなかったのが残念だったけど、今年の〆に相応しい満足度の非常に高い一杯。

 
七二郎型担々麺 (野菜マシ・油マシマシ)


店主ブログにあった“本日のmyお昼”。メニューにはないけど、作ってくれますよ。これはこれでアリですね。胡麻と凄い量の背脂…食後にドーンと腹にくるね。コッテリとした胡麻の風味で下地のスープの素材感はわからないけど、キリリとしたラー油の刺激で自然と食が進む一杯。

なな家そば 味噌


味噌ダレの旨味を主張しながらも、出汁の風味もしっかりと香る一杯。それほど脂は多くないけど、最後まで熱々で、食べ終わる頃には体がポカポカ。至ってシンプルな一杯で、特徴を捉えきれなかったけど、しっかりと美味い一杯。

クリスマスな一杯(期間限定)


1日フライングだけど、頂いてきました。詳細を書いちゃうと楽しみがなくなってしまうから…えっと、クリスマスと大晦日が一緒に来たかのような一杯?とろろ蕎麦を食べているような感じかな。この一杯だけの為に作った出汁も美味。

詳しくは、店主official blogで。

 
なな家そば 塩


久しぶりに塩を。いやぁ、イイね。凄く進化してる。出汁感・コク・旨味、めちゃくちゃ好み。意図的にゆるめに茹でた麺も良い感じ。チャーシューやネギが邪魔に思えてしまうぐらいに美味かった。

 
梅乃七二郎 (期間限定)


鰯や梅などを練った餡が味の決め手。揚げたて熱々の唐揚げと餡だけでご飯三杯はいけそう。アッサリ魚介フレーバーのスープは相変わらず。大葉が散らされているだけで、味わいが随分と爽やかになりますね。餡は、レンゲの中で少しずつスープに馴染ませて飲んだ方が良さそう。甘酸っぱく飲み口が軽やかになると共に、魚感もグッとアップしますね。ニンニクと梅の相性も上々で、イメージとしては“梅にんにく”みたい。唐揚げマシマシも出来るみたいだから、ガッツリと食べたい時に、とんでもないオーダーでもしてみようかな。

 
山六そば


心の琴線に触れる、和テイスト全開の一杯ですね。漂う香りだけで満足できちゃうのは凄いと思う。少しだけ旨味が過剰かな?と感じたけど、積層感のある出汁とコクのあるカエシのバランスが絶妙。色白の麺は、柔な茹で加減だけど、意図的なんでしょうね。しっかりとした食感の麺では合わないかも。細かい事をあまり考えずに一気に完食。正直、もう一杯同じものをオーダーしようかと思った。美味いなぁコレ。

 
なな家そば 醤油


限定物ばかりに目を奪われていたから、久しぶりにデフォを。カウンタ越しに受け取った丼からは、出汁の風味や醤油の香りよりも、チャーシューの香ばしい風味が漂っている。先ずは、スープに影響を与えやすいチャーシューから。炙り風味と“こんがりカリッ”とした香ばしさと肉に染みた味が好印象で、とても柔らかく、ジューシー。スープを口にしてみると、チー油の風味と共に、和風出汁のとても良い風味が口内を満たす。鶏の旨みもしっかり抽出されていて、アッサリとしていながらも奥行き感があり、一口目から「嗚呼、美味しいな」と思えるもの。気のせいかな?カエシの風味が変わったような気がするけど、塩気を感じさせないコクのあるタレ味は好みのもの。中細の麺は、ムチッ・モチッとしたもの。オープン当初の、麺の弱さとスープとの微妙なバランスが克服されていて、凄く良くなっていた。旨みの引っ掛かりも申し分なく、あっという間に胃に納まった。基本メニューも食べなおしてみないといけないですね。最後の一滴までスープを飲み干し、綺麗に完食。

 

スルメイカの焦がしワタ味噌焼きを乗せた麺(期間限定)11月6日〜


漂う風味だけでダメな人にはダメでしょうね(汗)自発的に味噌を溶かさなくてもスープに味噌のコクとワタの旨みがゆっくりと溶け込み、塩味〜味噌味に変化するのが面白いですね。個性の強い食材を使っているのにも関わらず、お店のカラーであるスープの味が掻き消されないあたりなんかは凄いなぁ。イカ団子や一口サイズのスルメイカも良い感じ。店主ブログにも書いてあったけど、かなりマニアックな味ですね。好き嫌いがはっきりと分かれそうな一杯だけど、私は好き。

 

ウマ味噌七二郎(野菜マシマシマシ・アブラMAX・カラメ)


聳える山に降り積もった大量の背脂と、辛うじて決壊を免れたビジュアルに思わず苦笑い。野菜を別皿に避難させようとしたら堤防を越えてスープが溢れ出すという、大惨事…。大苦戦しながらスープを飲んでみると、カラメにした事を少し後悔する。ノーマルよりも旨味やコクが増してるけど、スープの持ち味が飲み込まれちゃってるなぁ。これは、自分のオーダーミスですね。途中で“おかかラー油”を入れてみると、酸味を帯びた辛味と魚介の風味が加わり、ガラッと雰囲気が変わって面白い。結構な量があったけど、難なく完食。次回食べる時は、ノーマルにしよ。

 

まぜそばF


香り立つ煮干しの風味に期待が高まったけど、少しタレ味が強く、炙ったチャーシューの風味が支配的かな。脂の量は少なくはないけど、思いのほか口当たりが軽く、サラッと食べる事ができるが、味が単調。味変えパーツもしくは、山六スープを片手に食べてみたいかも。

 

無化調 七二郎


無化調でも、物足りなさを全く感じさせない、ガッツリ系。お魚パワー炸裂!!この一杯は食べ手を選びそうだけど、コレは好きだな。無料トッピングの“おかかラー油”と“ニンニク”は、必須アイテム。

超辛・ラー醤麺
悪戯に辛くはないけど、一気に麺を啜ったら大惨事になるかも。

 
SEA POWER 炸裂!! お魚フレークのカレーつけ麺 (期間限定)


やや豚臭さすら感じるつけダレは、ネーミングの通り、鯖の身がたっぷりと入ったカレーフレーバー。ご飯が欲しくなるようなカレーではないけれど、スープカレー寄りかな?口当たりは思いのほか軽め。大きめな背脂がゴロゴロと入っていて、プルンとした食感と甘味は好印象だったけど、少し焦げたような風味が気になった。カレースープに染まって、口に入れるまでおそらく何の食材なのかわからないであろう一口大のアレ…。何とも言えない違和感に酸味と甘味。パイナップルは、賛否両論だろうな。関東から取り寄せているという麺は中太。モッチリとして喉越しが良いものだけど、少し短いのが残念かな。スープとの相性は上々。揚げたてのカツは、カレーに合わない訳がないですよね。麺量も多めな為か、かなり腹パンに。好きな味だけど、もう少しトロミと辛味が欲しいかも。

 
おかはちそば 冷し (期間限定)


「八丁味噌を使ったまぜそばを食べるのは、これが最初で最後でしょね。」と書いたのは数日前…。八丁味噌仕立てだったのねコレ(汗)味噌へのアプローチが凄いですね。全てが負けてませんよ。パイナップル・青唐辛子etc…

 
つけ麺・黒(or冷) 期間限定


この一杯を思い出すシンプルな一杯。和風出汁オンリーのつけ汁は、冷たくとてもアッサリ。スッキリとした出汁の旨味が心地良く、醤油の風味がしっかりとしているにも関わらず、塩気を感じさせない淡い味わい。柑橘オイルが爽やかさを演出しているけど、やや量が少ないかな?麺を数回潜らせると存在感がなくなってしまうのが残念かな。麺には、魚介出汁が注がれていて、麺がダマになったり乾燥しないのが嬉しい。濃厚で味の強い一杯は、インパクトがあって美味しいなと感じるけど、飽きも早い。だけど、この手の一杯は、何度食べても飽きがこないですよね。

 
冷やし中華そば(瀬戸内いりこ編) 期間限定


レンゲをスープに入れてみると、かなりの抵抗を感じる。大袈裟だけど、レンゲの中でプルプルとしていて。まるでジュレのよう。口に含んでみると、タレ味が主張しすぎない淡い味わい。アッサリとした口当たりだけど、充分すぎるほどの魚介の旨味と鶏の柔らかな甘味があり、柑橘魚介オイルが良いアクセントになっている。モチッ・プリンッとした平打ちのビロビロ麺を啜ってみると、ジュルジュルと音が漏れそうなほどにスープが絡み付き、相性も上々で麺を食べ終える頃にはスープが殆ど残っていないほど。鶏肉は、素材の旨味を活かした仕立て。とても柔らかく、しっとりとした食感が心地良いものだった。しっかりと美味い一杯だったけど、旨味の弾け感が弱いかな。

 
冷やしそば 台湾かつおトマト

一歩間違えたら“イタリアン風”になりそうだけど、和のテイストもしっかり。にんにくがガッツリと効いたトマトソースと魚介風味のタレ味がしっかりと麺に絡み付き、ピリッとした辛さも手伝って、食べる速度も加速する。暑い日には辛さと爽やかさを兼ね備えたこういう一杯も良いですね。

 
オムらぁ 〜なな家と洋食屋がコラボしたら〜 (期間限定)


オープンして一年を迎えた“麺創なな家”が奇想天外な麺を提供する。ムール貝や煮干しなどの厳選素材を使用した、基本メニューの“中華そば”は、キレと繊細さを兼ね備え、アッサリとしていながらも、旨味に満ち溢れた味わいに多くのファンの心を掴んでいる。また、創作性の高い限定メニューも魅了的である。自ら「あまのじゃく的ラーメン家」と豪語する店主が、「お茶目なお遊び」と題して、提供する限定メニューは「オムらぁ 〜なな家と洋食屋がコラボしたら〜」。常時、お店で使われている食材を駆使して作られた品は、間違えて洋食屋に入ってしまったのではと疑いたくなるようなビジュアル。「大人のお子様ランチ」もしくは「洋食ミックス中華フレーバー」とでも言うべきか?ここまでボーダーレス化が進んだ一杯は、他所では見られないだろう。フワフワ玉子にスプーンを入れれば、フレッシュトマトと香味油で和えられた“Carved noodle”が現れ、注がれた鶏白湯デミソースと一緒に口に運べば、今まで味わった事のないような個性的な風味を楽しめるはずだ。マスカルポーネにレモンの風味や独自のエッセンスを加えたソースもまた不思議味。見た目以上にドッシリとしたこの一杯?には、なくてはならない存在だ。手作りハンバーグやエビフライも良い味を出しており、甘酢漬けの根菜類も面白いアイテム。書き出せばキリがないが、随所に隠された“らーめんの要素”を探し出す面白さとワンプレートに詰まった“遊び心”も是非、楽しんでいただきたい。

 
超特別なラーメン


5月18日のみのAnniversaryメニュー。鮮魚のみで出汁を採った滋味深いスープ。素材の旨味がどうだとか、麺がどうとか…野暮な事は書けません。めちゃくちゃ美味かった。間違いなく“記憶に残る”一杯。もう一杯食べたい!という衝動にかられるも、限定品ですからね…そこはグッと堪えて余韻を楽しみました。
来週から、今回の限定を作った人がコレを作ったの?と首を傾げるような、弾けたおかしなメニューが始まりますよ。5月25日(火)〜6月25日(金) 昼・夜、各5杯です。

 
玉子と柚子の爽快つけ麺(期間限定)


 
中華そば とまと


 
玉子と柚子の爽快つけ麺(正式提供時には、石鍋使用になるようですよ)


この一杯をセパレートした一杯…とは少し違いますね。ピリ辛仕立ての柑橘系オイルにも負けない、魚介出汁オンリーのスープは、積層感に溢れたスッキリ仕立て。玉子と和えられた専用麺をつけダレに運ぶと、あら不思議。詳細はコチラのブログで。

 
マヨタマまぜそば


トロトロ半熟タマゴとマヨネーズのコレとまぜそばLightを足した一杯。合うのかな?と不安だったけど、麺の下に仕込まれた“節の効いた鶏白湯”との相性は意外と悪くない。今回は、タレ味が立っていて醤油辛さを感じたが、食べ進むにつれてタマゴの甘さとマヨネーズのコクと酸味が加わり、まったりとした柔らかな味わいになるのが面白い。又、たっぷりの野菜は嬉しいな。カロリーは相当高そうだけど、しっかりと楽しめる一杯。

 
 
鯛頭スープの桜そば


春を華やかに彩る“菜の花”や“桜の塩漬け”、それに筍が鮮やかに目に映る。味の組み立ては、鮮魚出汁(鯛)+ガッツリ昆布。少量の柑橘オイルで味を引き締めた爽やかで、魚介味溢れる味わいに一口で虜に。桜の塩漬けを口にしてからスープを口にすれば、出汁の甘みが引き立ち、鶏チャーシューから染み出た脂もスープにコクを加えている。鯛の切り身も良い味が付いていて美味。麺とスープの一体感はアレだけど、メチャクチャ美味いな、コレ。

 
激辛・四川ラー醤和え麺


以前いただいた“辛味ごまらーめん(担々麺)汁なし”とは別物。真っ白なキャンバスに各食材が立体的に盛り付けられており、ビジュアルがとても美しい。又、鮮やかなラー油の赤とニラの緑がとても映えてみえる。ゆらゆらと立ち昇る花椒の爽やかな香りに誘われて、ラー油の海にダイブする麺を啜れば、一瞬咽返りそうになるような刺激が喉を刺すが、辛さ的には味わって食べる事ができるレベル。麺と一緒に和えられた“醤”は、独特。醤油とも味噌とも言えない、香辛料が効いた香り豊かなもの。ピリッとした刺激と風味が旨辛いラー油と相まって、心地良い爽快感を楽しませてくれた。全体を満遍なく掻き混ぜてみると、シャキシャキ白髪ネギとミンチの食感がサクッとした麺と合わさり、異なる食感のコントラストが面白かった。ただ、花椒の香りと“麻”の部分が弱いのが残念だったかな。

 
まぜそば Light DX仕様


先ずは、芳ばしいチャーシューの香りに誘われてトロトロの肉を口に。口内に入れた瞬間にとろけてなくなってしましそうな柔らかさと、とても良い味付に思わず笑みがこぼれる。多種多様の食材の隙間から、麺を引っ張りだしてみると、白い湯気にのり、節の効いた魚介の風味と共に鶏の風味が鼻を抜ける。丼の底に溜まったスープを口にしてみれば、“す・が・き・や”を思い起こさせる風味と奥深い醤油ダレの味わいに一口で虜になる。全体を満遍なく混ぜあわせれば、キャベツとモヤシのシャキシャキとした食感ともっちりとした麺の食感とのコントラストが心地良く、ネギやニラの風味も良いアクセントになっている。ただ、干し海老だけは少しうるさいかな。ネーミング通り、ライトな味わいで、油(チー油)も多く使われてはいるが、口当たりが軽やかで実に食べやすい。タレと油でガッツリと喰わせるような一杯とは違い、スープで喰わせる仕立ては、女性受けも良いのではないだろうか。しっかりと満足のできる一杯だった。

 
玉子と柚子の爽快!辛麺(茶碗蒸し仕立て)辛さ増し


辛さ増しにしたにも関わらず、動物系のコクと魚介の旨味が辛味と酸味に飲み込まれないのが凄い。爽やかな酸味とキレのある辛さが食欲を掻き立て、まったりとした玉子の味わいと舌触りがなんとも心地良い一杯。

 
つけ麺(白湯仕様)


“辛汁麺(温)の味噌つけ麺”の里芋+“す・が・き・や”の鶏白湯+“玉子と柚子の爽快!辛麺”の柑橘オイル。香味油がやや主張しているが、魚介の風味が心地良い。今時の濃厚タイプに飽きた人は是非。

 
玉子と柚子の爽快!辛麺(茶碗蒸し仕立)


キーワードは柑橘オイル。茶碗蒸しをイメージしたというスープの味わいは、柑橘系の爽やかな酸味とピリッとした辛味が刺激的。不思議な味に舌がなれてくれば、下地になっている出汁の旨味も楽しめる。玉子の使い方も面白く、トッピング類にも拘りを感じた。もしかしたら食べ手を選ぶ一杯かもしれないが、私は好き。

 
「す・が・き・や」特製


前回いただいたものとの大きな違いは、香りが鶏よりも鰹の風味が立っており、“化学の力”が“素材の旨味”にシフトしている。口内で溢れそうになる魚介出汁の旨味と、余韻が消える頃に舌先で感じる昆布の強い旨味が特徴的だろうか。強い魚介出汁と張り合う鶏白湯は、油分が抜けており重たさを感じさせないマッタリまろやかな味わい。胡椒が多く振りかけられているが、妙に一体感があり、スパイシー感が心地良い。タレ味は、柔らかく塩分控えめ。タレ味に頼る事なく、スープの旨味で“食べさせる”仕立てになっている。麺は、粉密度が高くなった新しいもの。関東の麺屋さんのものを使っているらしいが、以前のものよりもスープの持ち上げや麺の風味がスープに及ぼす影響が抑えられてきたようだ。食感は、固すぎず柔らかすぎず、相性も上々。特製にした事により加わったトッピングは、“スガキヤの特製”にのっている温玉とは違い、目玉焼きとキャベツ。特に思う事はなかったが、こちらも妙に一体感があった。厚切りのチャーシューは、香り良く食べ応えがあるが、4枚もあると部分的にスープに与える影響が大きいかな。少しばかし値段が張る一杯だったが、満足できた。

 
辛汁麺(温)の味噌つけ麺 (期間限定)


先ずは、杏色に染まるスープに浸る太麺を口に。粉の風味こそ強くはないが、食感はもっちりプリップリ。魚介出汁の効いたピリ辛仕立ての熱々スープを程よく持ち上げ、つけダレに浸さなくてもこのままでもいけそう。まるで泡立つカプチーノのようなつけダレからは、生姜の風味と共に、柔らか味のある優しい味噌の風味が漂っている。そのまま口にしてみると、里芋を使っている事もあり、口当たりはマッタリトロッとしており、舌先にヌメリを感じるもの。味わいは、塩分控えめな味噌の風味とコクが大半を占めているが、後味に残る動物系の甘味と旨味はしっかりとしている。中には、豚のスライス肉や白菜、ネギなどが入っており、どことなく豚汁のようだ。炙った油揚げの上にのった、生姜を少しずつ入れると爽やかな辛味が味を引き締めガラッと雰囲気が変わる。麺をスープに浸せば、麺が徐々に出汁を運び、濃度も薄まりアッサリといただけるようになる。最後は余った出汁を注ぎいれ、綺麗に完食。最後まで食べ飽きさせない面白い一杯だ。

 
「す・が・き・や」


鶏の甘い香りが漂うスープを口に含めば、従来の清湯スープとは全く毛色の違う鶏白湯スープ。サラッとした口当たりでありながらも、鶏の旨みがしっかりと抽出されており、濃厚とまでは言わないが、コクのある風味をしっかりと楽しむ事ができる。香りこそ強くはないが、口内で踊る魚介の旨味はしっかりとしており、口から鼻に抜ける鰹の風味がなんとも心地良い。素材の旨味を堪能できる仕立てになっているが、“化学の力”が強く出すぎてしまっているのが少し残念かな。ネーミング通り、始めの数口は“スガキヤ”を彷彿させるものがあるが、魚感や動物系の旨味は異なり“このお店らしさ”がでたスープになっていると思う。飾られるトッピング類は、繊維を断ち切るような食感を楽しめるメンマとフレッシュ感のあるネギ、それにほうれん草と厚切りのチャーシューとお馴染みの食材が並べられている。麺は、サクッとした食感でスープの持ち上げも上々だが、気になる風味は相変わらずだった。油分をあまり含まず、まったりとしたシチューのようなスープに物足りなさを感じるが、しっかりと満足のできる一杯だ。

 
カキ焼味噌の汁そば(期間限定)


チャーシューを土台に、フライパンで焼かれた牡蠣と味噌。漂う焦がし風味と甘い香りに期待が高まる。先ずはスープを口に含むと、このお店の生命線である、舌を優しく包み込むかのような和風出汁の風味が口内を満たす。魚介の旨味はシャープで、鶏の旨味はマッタリ。塩気を感じさせないタレ味は淡く、このスープの中では旨味の押し上げ役。厚みのある出汁感と弾け感に「あぁコレコレ」と心の中で呟きながら、スープが見る見るうちに減っていく。アオサは、部分的に磯の風味が移り、白髪ネギの上からかけられた七味は、辛さよりも陳皮の爽やかさが印象的だ。この丼専用の麺は、固めの茹であがり。表面は、サクッとしており中心部はムチッ。喉越しや耐久性は好みのものだが、旨味の持ち上げはいまひとつかな。麺とスープが減るに従って、牡蠣味噌がスープに浸ってくると、徐々に味噌の風味が加わってくる。味噌は、いろいろな物が混ぜ合わされているようだが、強い味噌味に飲み込まれて素材感は希薄。塩気が強いものの、深いコクと風味が楽しめるのは嬉しい…。牡蠣は、口内に流れ出すエキスと香ばしい味噌の風味にお酒が欲しくなるような味わい。問題は、多めの味噌をどのタイミングでスープに溶かすか…。今回は後半に混ぜ合わせたのがいけなかったのか、スープの持ち味が完全に味噌の風味に飲み込まれてしまった。意図的に残しておいた、冷めたスープの上澄みを口に含むと、味噌の甘さと出汁の甘さが調和してバランスの良さを感じた。しっかりと美味しい一杯だったが、少し味噌が主張しすぎのように思えた。

 
なな家流まぜそば(裏メニュー)


脂とタレでガツンと喰らう一杯ではないけど、丼の底に注がれた“らしさ”と“上品さ”が楽しめる。背脂・牛脂、以外の脂だから口当たりが軽く、女性でもサラッといけるかも。

 
辛味ごまらーめん(担々麺)激辛


歪な形をした丼に注がれたラー油の海に、レンゲを差し入れることを一瞬躊躇う。山椒とラー油の香りを暫し楽しみながらスープを口に。激辛にしたこともあり、攻撃的な辛さを想像していたが、これぐらいなら余裕。始めこそ舌先に鋭い刺激が走るが、後に残らないのが嬉しい。ただ単に辛いだけではなく、辛さの中にも旨味があり、芳しい風味が食欲を加速させる。ラー油の下に沈む胡麻は、ザラツキ感が残るもので、濃すぎない胡麻の風味と甘味が心地良いが、後に残る若干の苦味が気になるかな。もう少しだけ胡麻の甘味と香ばしさがあるとより好み。下地のスープの味を伺い知ることは困難だが、香り高いラー油の風味とバランスの良さがキラリと光る。麺とトッピング類は、以前いただいた「汁なし」と感想は変わらないので割愛。ノーマルの辛さで食べた事はないが、ラー油の量で変わる辛さ調節を考えたら、激辛のほうがバランスが取れているかもしれない。最後の一滴までスープを飲み干し、綺麗に完食。

 
台湾ラーメン・大辛


このお店の生命線でもある和風出汁の風味こそ香らないが、辛さが鶏スープと醤油ダレの甘さを引き立てている。始めの数口こそ、舌先を激しく刺激する辛味があるが、後にひかないキレの良さが好印象。スライスされたにんにくが丼の底に沈んでいるが、匂いが強くなく、食後の口臭を気にしなくても良いのが嬉しい。たっぷりのミンチは良い味が染みており、コリコリ・もっちりとした食感が心地良い。染みでた脂がスープにコクを加え、白髪ネギとニラも良い仕事をしている。中細の麺は、やや柔な茹で加減だがスープとの相性は上々。このお店の麺自体の風味はあまり好きではないが、今回はあまり気にもならなかった。至ってシンプルな仕立てだが、作りこんである感がヒシヒシと伝わってきて思わず笑みがこぼれた。大辛にしたこともあり、身構えていたが一滴たりとも汗を掻かずにサラッと完食。実に満足度の高い一杯だ。

 
えび香油そば


白髪ネギとアルファルファを中心に大葉と柚子が散らされ、その周りにほうれん草やおこげ、海老などが飾られている。賑やかなトッピング類の隙間からスープを掬い、口に運んでみると何とも多国籍な味わい。アジアンチックな香りにイタリアンな風味…底の方から込み上げてくる出汁感が和を感じさせ、それらを主張し過ぎない海老の香ばしさと甘みが柔らかく包み込んでいるような不思議味。下地のスープの素材感は判り辛いが、ピリッとした辛味とニンニクの風味が心地良い。カラッと揚げられた熱々の海老は、頭から食べられるもので、カリカリの殻とプリッとした身が美味。おこげは、スープを吸わせて食べたほうが良いのかな?そのままでは、少し油っこい気もした。細めの麺は、スープの持ち上げが良いというか…中盤からスープの旨味を吸ってしまうのが残念。途中で、ライムを搾り入れると、爽やかな酸味が加わり雰囲気がガラッと変わる。値段が少し高めだが、最後まで楽しみながら食べることができて面白い一杯。これは好き。

 
つけ麺(辛汁)


真っ白な器に注がれたスープの攻撃的な色に思わず怯んでしまう。恐る恐る口にしてみると、見た目とは裏腹に出汁の甘さが伝わってくる適度な辛さ。舌先と喉を刺すような刺激があるが、牽引力のある辛さと引きの良さに箸が進む。明確にスープの素材感を捉える事は難しいが、魚介の僅かな渋みやスッキリとした酸味が心地良く、時折り口内に流れ込んでくるスライスニンニクの風味も食欲を加速させる。麺の傍らに添えられたチャーシューやメンマは素材の旨味を活かした仕立て。炙られたチャーシューについた炭の匂いが少し気になるが、肉味もしっかりとしており、メンマも繊維を断ち切るような食感は好印象。程よく締められた麺は、もっちり。耐久性と風味が気になるものだが、スープとの相性はまずまず。途中で、ライムを搾り入れれば更に爽やかさが加わり、スッキリといただく事ができた。最後はスープ割りをしてサクッと完食。アジアンチックな組み立てながら、和の雰囲気を残した味わいは他所ではあまり見かけなく、食べていて楽しさを覚える面白い一杯だ。

 
辛味ごまらーめん(担々麺)汁なし


運ばれて来るなり、山椒の刺激的が香りが鼻をつく。真っ白な器に注がれた挑発的なラー油の赤が、猛烈な辛さを予感させる。先ずはラー油のみを口にしてみる。風味が口内で弾けるような感はないが、鋭角的な辛さが心地良く、後に残らない刺激が好印象。ナッツや細かくカットされたメンマ、肉味噌などを器の底に注がれた胡麻ダレと麺とで満遍なく掻き混ぜてみると、白い湯気にのり、甘味の帯びた胡麻の良い香りが立ち昇る。口に運べば、山椒やラー油の風味と刺激が後退してしまうようだが、甘味のある胡麻ダレと合わさる事により、誰にでも受け入れられるような食べやすい仕立てになっている。胡麻ダレは、やや渋みの残る味わいだが、そこそこの濃度もあり、全ての食材が混ざりあった時の一体感や各トッピング類の異なる食感のアクセントが心地良い。中太の麺は、やや柔な茹であがりだが相性は上々。ただ、麺特有の臭気が気になるかな。しっかりと美味しかったが、味の強さ(塩気)が少しばかし気になる一杯だった。

 
なな家らぁ麺 塩


スープを一口二口…気がついたら麺が干上がってた。積層感のある出汁が口内を駆け巡り、旨味が喉をゆっくりと流れていく。出汁の濃さ・タレの塩梅…かなり好み。チャーシューの味(炭の風味)がスープに浸透するのが早いから先に食べた方が良いかも。かけで食べてみたくなる、ウマイ一杯。

 
つけとろ汁のざる中華


ミルクが泡立つカプチーノのようなトロロは、長時間フードプロセッサーの中で生玉子とまぜおろされたもの。そのまま口にしてみると気泡がパチパチと口内で弾けるような感があり、まろやかな舌触りとフワッとした独特な食感がなんとも心地良く、柔らか味のある味わいに思わず笑みがこぼれる。トロロの下に注がれたスープは程よく冷されており、コクのある醤油ダレに魚介の出汁が効いたアッサリ仕立て。やや醤油カドがあり、そのままでは若干味が強めだが、奥行き感のある出汁の旨味と甘味はまるで上品な“そばつゆ”のよう。中にはオクラと良い味の染みた椎茸がたっぷりと入っている。スープに直接ネバネバ感や味が移る事はないが、とても良いアクセントなる。そんなつけダレを潜らせる麺は、ツルッと喉越しの良いコシのあるもの。ドップリと潜らせ、持ち上げてみるとトロロが麺を包み込み、口にするとジュルジュルと音が漏れる。始めのうちは下のスープが思うように上がってこないが、トロロがなくなりかけてくるあたりの麺とスープの相性がとても良い。大葉のてんぷらはパリッと揚げたて。海老はてんぷらというより“フリッター”に近いかな?ふっくらとした衣とプリッとした海老の食感が印象的。ま?、イクラも自然な味がしてもっと食べたくなるものだった。前日にいただいた“冷しBukkake天そば”といい今回の“つけとろ汁のざる中華”も色物に思われがちかもしれないが、ひとつひとつ丁寧に作られており、遊び心と計算しつくされている事がヒシヒシと伝わってきた。最後は、別皿に添えられた山葵とネギを入れ、変化を楽しみつつサラッと完食。実に満足度の高い一杯だ。

 
冷しBukkake天そば


一際存在感を放つ“かき揚げ”は、さつまいもや海老を使った揚げたてサクサク。かき揚げからゆっくりと染み出る油と大根おろしの周りを避けながら、冷たすぎないスープを口にしてみる。フワッと広がる上品な魚介出汁の旨味と甘味に何度もスープを口に運ぶ。アッサリとしていながらも充分過ぎるほどのコクと厚みがあり、和風出汁へのアプローチが他所のお店とは何か違うものを感じる。塩は、カドを感じさせない甘みがあるもので後味に残る貝類の僅かな苦味が特徴的だろうか。大根おろしの周りのスープは辛味が加わり、違った味を楽しめる。また、かき揚げから染み出た油は、スープにコクを与えるような事はないが、適度な重たさが加わり中盤あたりからは雰囲気がガラッと変わるのも面白い。冷たいスープに熱々のかき揚げ…当然、微妙な温度になるが、冷たい麺との対比が面白かったりもする。色白の中太麺は、締めてある事もあり強めのコシがある。とても喉越しが良く、好みのタイプだがスープとの相性は、微妙だろうか。後半は、大きなかき揚げに苦戦したが、最後のスープ一滴まで飲み干した。

 
山六そば


 
七七八つけ麺


目の前に置かれたつけダレからは、とても良い魚介の風味が漂よっており、口にする前から期待が高まる。先ずはそのまま飲んでみると、大量の魚粉が使われている事もありザラツキ感が強い。しかしながら、漂う魚の香りと口内で感じる魚感が違い、スープ自体の甘味や厚みは充分過ぎるほど。舌に乗る旨味がやや過剰になりすぎている感があるが、奥行きのある醤油ダレのコクと相まってバランスの良さがキラリと光る。少量の唐辛子の姿もチラホラと見え、思いのほか辛味は強めだが、舌の感覚やスープの旨味を壊すような事もなく、引きの良い辛さが食欲を掻き立てるものだ。また途中で酢橘を搾り入れると、爽やかな酸味が加わりサッパリといただけるのが嬉しい。瑞々しさが残る麺はプリッと食感が良く、つけダレとの相性も上々だが、耐久力がないかな。トッピング類は特に思う事はなかったが、チャーシューは、もう少し炙られてほうがより好みに近かったかも。最後はスープ割りで〆てサクッと完食

 
なな家らぁ麺 醤油


中央に盛られた一際目を惹くトッピングは、スルメだろうか?その下には白髪ネギとメンマ、チャーシューにほうれん草が鎮座している。焦がしネギが浮くスープを口にしてみると口当たりの良いアッサリとした味わい。醤油カドを殆ど感じない柔らかいタレ味に強すぎない魚介の風味が合わさり、鶏の旨味が柱になったスープは、どこかフルーツ?のような甘味を感じるのは気のせいだろうか、積層感のある旨味は好印象だが、口の中で風味が弾けず、何もなかったかのように喉を通過して行くのが残念。チャーシューは、好き嫌いが分かれるかな?香りは良いが、なんだかハムのような食感と強めの味は、好みから外れる。麺はツルンとした喉越しの良いもの。もう少し固めの茹で加減だとより好みに近かったが、スープとの相性を考えるとこれぐらいの方が良いのかもしれない。嫌いな味ではないが、満足感を得る事はできなかった…。少し時間を置いてから再チャレンジしてみたい。

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